2016/09/25

京都醸造

前から行こうと思いつつ、伸ばし伸ばしになっていた「京都醸造(Kyoto Brewing Company)」へ。

ウエールズ人、カナダ人、アメリカ人の三人が立ち上げた醸造所。ビール工場併設の試飲スペースで、毎週日曜日に「物凄く美味い」と評判のクラフト・ビールが飲める。場所は、九条と十条通の間で、東寺が近い。

6種類のビールが飲め、いずれも1杯600円(400mL)。最近、IPAにはまっているので、今日は『限定醸造 オーツ麦畑でつかまえて』(American IPA)を飲む。これは「アメリカ・ウィスコンシン州産のホップ」「オーツ麦芽」を使用しているのが特徴。ネーミングもイケてるが、飲みごたえも、

「感動の域」を遥かに超越!!!!!!!!!!!!!

これまで飲んだビールの中で、間違いなく1番。こんなビールが地元京都で飲めるとは。京都市民は幸せ者だな。これから毎週通おうかな。

次回は、大阪から来たという人が「日本一」と絶賛していた黒ビール「黒潮の如く」(ベルジャン・スタウト)を飲もう。

京都醸造のクラフトビールを飲んだら、日本人の「ビール観」が変わるのは間違いない、とここに断言します。

■日本醸造
https://kyotobrewing.com/

I went to Kyoto Brewing Company I wanted to go form before.

The brewery set up by three people, Welsh, Canadian and American. In the tasting space with the beer factory, we can drink craft beer that is reputed as "absolutely delicious" every Sunday. The place is between Kujyo-dori Street and Jujyo-dori Street and close to Toji-temple.

We can drink Six kinds of beer, each one is 600 yen (400 mL). Recently, I'm addicted to IPA, so today I drunk American IPA limited brewed named "The Catcher in the Oates wheat field". It is characterized by using 'America / Wisconsin State Hops' and 'Oat Malt'. Naming is also good. And...

It was much more delicious than my touching area!!!!!

It is definitely No. 1 among the beers we have drunk. I'm surprised that we can drink such a craft beer in local Kyoto. I thought Kyoto citizens are very happy people. I will come here every week.

Next time, I will drink a black beer "Belgian Stout"named "Like KUROSHIO(The Japan Current)".  Person who came from Osaka declared that it's Japan's best in black beer.

 I assure here that there is no doubt that the Japanese "beer view" will change when people drink Kyoto brewed craft beer.

京都醸造
Kyoto Brewing co.

6種類のビールから注文
Order from 6 types of beer

「オーツ麦畑でつかまえて」(American IPA)
"The Catcher in the Oates wheat field" (American IPA)

ビール工場の外観
Appearance of the beer factory

今日はホットドッグの店も出店
Hot dog store opened today.

会社の入り口
Entrance of company

醸造所のタンク
Brewery's tank

京都生まれのクラフトビール
Kraft beer born in Kyoto

京都醸造の地図
Map of Kyoto brewing


2016/09/17

陸王

池井戸潤『陸王』を読んだ。足袋作りの老舗が、新規事業の「ランニングシューズ」のモノづくりに挑む。勝利を信じろ!満足度★★★★★。

めちゃめちゃ面白かった。さすが、池井戸作品。モノづくりの「情熱」「現実」「壁」「挫折」「裏切り」「アイデア」「発想の転換」「つながり(紹介、人脈)」「偶然」「チームワーク」「根性」、そして「勝利」がいかんなく描かれている。中小企業vs大企業。資金繰りのリアルな展開。マラソンランナーとシューズメーカー。若者の就職活動の苦難と成長。3回ほど涙する場面あり。ええ話やで。「名言」もたくさんあり。モノづくりに携わる中堅エンジニアとして、モチベーションがかなり上がった。

池井戸潤『陸王』
【語録】

・安い。「高く」ではなく「適正価格」で売れと言っているんだ。安売りしていいことは何もない。「安ければ売れる」というのは、商売を知らない奴の錯覚だ。

・私たちが提供しているのは、シューズだけどシューズじゃない。「魂」なんだよ。モノづくりをする者としての「心意義」というか、「プライド」というかね。

・「ノーリスクの事業」なんてない。ビジネスの原則だ。進むべき道を決めたら、後は「最大限の努力」をして可能性を信じるしかない。でも、実はそれが一番苦しい。「保証のないものを信じる」ってことが。まさに今、直面しているのが「将来を信じることの難しさ」だ。ともすれば困難な現実に打ち負けそうになる。「自分との闘い」でもある。

・ビジネスとは「一人でやるもの」ではない。「理解してくれる協力者」がいて、「技術」があって、「情熱」がある。「ひとつの製品をつくる」こと自体が、「チームでマラソンを走る」ようなものなのだ。

・何かに賭けなければならないときは、必ずある。そうじゃなきゃ、人生なんて面白くない。「人生の賭け」には、それなりの覚悟が必要。そして、勝つためには全力を尽くす。愚痴を言わず、人のせいにせず、できることは全てやる。そして、結果は真摯に受け止める。「全力で頑張っている奴」が、全ての賭けで負けるかとはない。いつかは必ず勝つ。

・必ずしも「品質の高いものなら売れる」というわけではない。「品質が高い」ものならいくらでもある。だけど「品質が低くても、売れるもの」はない。それが現実だと思った方がいい。売れるかどうかは予測不可能。商売ってのは元来、そういうもの。だから面白い。

・中でも特に教えられたのは「人の結びつき」だ。「金儲け」だけでなく、その人が気に入ったから、その人のために何かをしてやる。喜んでもらうために何かをする。カネのことはさておき、納得できるものを、納得できるまで作る。損得勘定なんて所詮、カネの話なんだ。それよりも、もっと楽しくて、苦しいかもしれないけれど、面白くて、素晴らしいことがあるんだな。それを「陸王」が教えてくれた。

・もし、世の中から「おカネっていう価値観」を取り払ったら、後には、「本当に必要なもの」や「大切なもの」だけが残るのだろう。

・「順風満帆の人生」なんてない。とくに経営はそうだ。いつだって苦しい。いまもだ。だけど、私には「全てを失った経験」がある。「絶望」を知っていることが、今や私の強みになり、欠かせないアイデンティティになっているのは、なんとも皮肉なことだ。

・あんなのはいくらでもいる。大企業の看板にあぐらをかいて、仕事の中身よりも、社名や肩書きにプライドを感じる連中が。仕事の質や誠意より、「利益を優先」させるような奴らなんて、世の中にはゴマンといるんだ。むしろ、ああいう奴らの方が多数派かもしれない。苦労を知らない。だから連中はダメなんだ。苦労を知らない人間ほど、始末の悪いものはない。

・世の中というのは、糾(あざな)える縄のごとし、ですね。

【禍福は糾える縄の如し】不幸と幸福は、より合わせた縄のように交互にめぐってくる。

Sadness and gladness succeed each other.
(悲しみと喜びは交互にやってくる )

・これからが本当の戦いだ。オレも、お前も。どんなときにも、勝利を、信じろ!


(池井戸潤『陸王』)