映画『キネマの神様』を鑑賞。さすが山田洋次監督という作品。大大感動!満足度★★★★★(×10)。
前半のグダグダの伏線から、後半のストーリー展開が凄かった。「次のセリフが何か」を随所で予想できる所が、日本人向きなところあるな。これは、松竹映画100周年作品だけに、色々な映画作品のオマージュになっているからだろう。
タイトルの語呂と映画撮影所の話なので『キネマの天地』(1986年)を思い浮かべたが、この映画監督も山田洋次監督だった。なので、今回は『キネマの天地』の令和版、21世紀版、との位置づけともとれる。
『キネマの天地』の撮影現場は、「生意気な口を利くな!」と鬼厳しい映画監督が登場するが、『キネマの神様』ではかなり皆さんマイルド。「ゴウちゃん!」と皆が呼びかけ、若手の「心理的安全性が確保されている撮影現場」を感じた。まさに現代版。こういう仕事場はええな。
「現在(老年)」と「回想シーン(若かりし頃)」を行き来する話には、昔からめっぽう涙腺が弱い。いつも『タイタニック』のラストシーンを思い出してしまう。今回もヤラレタ。
半分撮影が終了して時点で、主演の志村けんが新型コロナ感染で急逝して、沢田研二に急遽交代して、撮り直したのだとか。この作品を作る過程でも「キネマの神様」が舞い降りたという別物語も裏側に存在する。
「生きにくい都会生活」とか「依存症」「引きこもり」「ミニシアターの危機」など社会問題の要素はたくさん登場。アフターコロナに世界を変えれるかどうか、ということを、まだコロナ禍に考える。
予告編『キネマの神様』
『キネマの天地』
『タイタニック』
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