2012/08/19

永遠の0

夏休暇の中頃、ちょうど終戦記念日あたりで、百田尚樹『永遠の0』を読んだ。零戦と特攻隊の話。主人公の青年が、戦友会の人に「名パイロットだった祖父の話」を聞いてまわる。満足度★★★★★。

読書中に何度も「感動の嵐」で船が沈みそうになった(T_T)。宮部久蔵は凄いパイロットだ。奇跡的に生き残ってほしかったなぁ。最後のつながりはビックリ。そうきたか。皆さんに紹介したい本の筆頭!戦中の事がよくわかる小説だ。

話題となっている百田尚樹氏の最新作『海賊とよばれた男』も読んでみたい。これは「出光興産」創業者のの歴史的経済小説で、これまた凄いらしい。『永遠の0』に続き、これでも「侍」を感じることができるようだ。日本人ビジネスマン(エコノミックアニマルなイエローモンキー)なら読むっきゃないな。 (^o^)/

【語録】
・ガダルカナル。陸軍兵士達は腰抜けのヤンキーどもを皆殺しにしてやるという気分だった。白兵肉弾突撃で全滅。大本営の参謀達の作戦は全くの場当たり的。「兵力の逐次投入」という最も避けなければならない戦い方。ガ島の半数が餓死。軍が食料を用意しなかった。兵站を考えず。

・日本軍は強気というか、無謀、命知らずの無茶苦茶な作戦を沢山。ところが、自分が前線の指揮官になり、自分が死ぬ可能性がある時は、逆に物凄く弱気になる。超エリートゆえに出世を第一に考える。出世競争。作戦を失敗しても誰も責任を取らされなかった。相互にかばい合い。

・戦前、新聞は大本営発表をそのまま流し、毎日、戦争高揚記事を書きまくった。戦後は、GHQが命じるままに、民主主義万歳の記事を書きまくり、戦前の日本がいかに愚かな国であったかを書きまくった。国民全体が無知蒙昧だったという書き方。自分こそが正義、民衆を見下す態度。