2012/11/11

エル・ブリの秘密

常に客に「驚き」を提供する。組み合わせは無限なんだ。

レンタル映画で『エル・ブリの秘密』を観た。スペイン「世界一予約のとれないレストラン」の密着ドキュメンタリー。満足度★★★★☆。


料理世界の最先端の「試行錯誤現場」を映像で観ることができる貴重な作品。「真空装置」など色々な現代調理技術を駆使してクリエイティブに新メニューを開発しているところは、とても興味深かった。「梅干し」「柿」「しゃぶしゃぶ」「抹茶」など、日本の食材や料理がそのままの用語で登場する。


ジョブズが日本の「禅」から影響を受け、iPhoneなどアップル商品を生み出したように、食の世界でも「日本文化」が世界に与える影響は大きいのだろう。このあたりの「日本の強み」を認識して、活用し、世界にアピールしていけば、日本の産業は、グローバル化社会においても、活路が見出だせるのではなかろうか。日本の「ブルーオーシャン・ネタ」の宝は、身近な所に沢山埋もれていそうだ。



2012/11/03

シャンハイ

友人の死の真相を知りたいんだ。

レンタル映画で『シャンハイ』を観た。太平洋戦争前夜の上海で米国諜報員暗殺事件⇒女が鍵を握る。満足度★★★★☆。



コン・リー、チョウ・ユンファ、渡辺謙、菊池凛子と、ハリウッドにおいてアジアを代表する俳優が「夢の共演をする」という意味で"超大作"。

歴史的内容よりも、「ラブ・サスペンス」に重きを置いた見方だと面白い。痛々しい役だったが、菊池凛子を久しぶりにみた。日本軍の非道ぶりを随所に散りばめたのは「米国・中国合作映画」ならそうなるのだろう。大国の理不尽な「悪」の動きに対して、登場人物の各個人は、国と国との争いに翻弄されながらも最大限「善」を貫く(do the best)、という構図で、ハリウッド流の王道ストーリー展開だった。

アジア映画だと「明快さ」よりも、観る人によって答えが違うような「複雑さ」を匂わす内容になる気がする。

今回もシブかったチョウ・ユンファの出演したオススメ映画作品は『グリーン・デスティニー』と『アンナと王様』。