2021/08/29

キネマの神様

 映画『キネマの神様』を鑑賞。さすが山田洋次監督という作品。大大感動!満足度★★★★★(×10)。

前半のグダグダの伏線から、後半のストーリー展開が凄かった。「次のセリフが何か」を随所で予想できる所が、日本人向きなところあるな。これは、松竹映画100周年作品だけに、色々な映画作品のオマージュになっているからだろう。

タイトルの語呂と映画撮影所の話なので『キネマの天地』(1986年)を思い浮かべたが、この映画監督も山田洋次監督だった。なので、今回は『キネマの天地』の令和版、21世紀版、との位置づけともとれる。

『キネマの天地』の撮影現場は、「生意気な口を利くな!」と鬼厳しい映画監督が登場するが、『キネマの神様』ではかなり皆さんマイルド。「ゴウちゃん!」と皆が呼びかけ、若手の「心理的安全性が確保されている撮影現場」を感じた。まさに現代版。こういう仕事場はええな。

「現在(老年)」と「回想シーン(若かりし頃)」を行き来する話には、昔からめっぽう涙腺が弱い。いつも『タイタニック』のラストシーンを思い出してしまう。今回もヤラレタ。

半分撮影が終了して時点で、主演の志村けんが新型コロナ感染で急逝して、沢田研二に急遽交代して、撮り直したのだとか。この作品を作る過程でも「キネマの神様」が舞い降りたという別物語も裏側に存在する。

「生きにくい都会生活」とか「依存症」「引きこもり」「ミニシアターの危機」など社会問題の要素はたくさん登場。アフターコロナに世界を変えれるかどうか、ということを、まだコロナ禍に考える。

  

予告編『キネマの神様』

 

『キネマの天地』

 

『タイタニック』

2021/08/22

ボイスティク革命

 緒方憲太郎『ボイスティク革命』を読了。2016年Voicy起業。音声市場。聴く習慣。ながら聴き。人軸の時代。NFT。場。満足度★★★★☆。

Voicyのファンなので、創業者の解説する「革命⇒新しい価値の創造」の話はとても興味深く、面白かった。「ボイスティク(音声×技術)」が、人間社会のありとあらゆる分野に関係している。これも、単一技術の話ではなく、社会を「アーキテクチャ」として全体像をとらえる「コトづくり(音声編)」の話だな。

【キーワード】

声のブログ。クラブハウスブーム。ボイスティク革命を過小評価。スマートスピーカー。ワイヤレスイヤホン。ポッドキャスト。スポティファイ。音声コンテンツ。スマホ以来の大革命。インターフェース(人と情報の接点)。「音声×IoT」生活しながら情報収集。検索技術の進化。パーソナライズ⇒広告⇒マネタイズ。新たな潮流。広大なブルーオーシャン。日本語は参入障壁。声で操作できる音声OS。AirPods。ノイズキャンセリング機能。アメリカ、車社会、聴く文化、オーディオブック市場。中国「ヒマラヤFM」。ナレッジシェア(知識の共有)。Zoom疲れ。可処分時間。パラダイムシフト(認識や価値観の劇的な変化)。YouTube、TikTok、プラットフォーム誕生、急成長。ワーママ(働く女性)⇒ながら聴きできる音声コンテンツ。コンバージョン(会員登録や購入など成果に結びつくアクションを起こすこと)。心理操作で要求を刺激することが目的化。人軸の時代。音声検索に慣れた「ボイスネイティブ」な若者。音声独自の魅力。ボイスメディア。人工音声。東芝が開発、コエステーション(コエステ)。声紋認証。音声IoT。音声「感情を動かすメディア」。受信者の感情分析。NTT、生体音を集める検査着。音声から心身の病態を可視化。音声DX。英語「口語文化」、日本語「書き文字文化」。日本の強み「コンテンツの独自性」。日本の声優文化。ポッドキャストのエコシステム(業種・業態を横断した協業で共存共栄していく仕組み)が新しい体験を生み出す。音声入力。「マジメな音声(業務効率化)」と「チャラい音声(エンタメ)」の橋渡し。ワイヤレスイヤホン⇒「聴覚の拡張」は「人間の拡張」。音声SNS⇒「寂しさ」「つながり」。耳の奪い合い。

2021/07/17

QRコードの奇跡

QRコードをどのように使うかはアイディア勝負だ。
革新の神は局所に宿る(The God of Innovation dwells locally)。

小川進『QRコードの奇跡』を読了。デンソーQRコードの開発物語。オリジナルの二次元コードを開発⇒国際標準化。満足度★★★★★。

「QRコードがどのように生まれたのか」がとてもよくわかる内容だった。新技術、新製品の開発そして社会実装に至るのに必要な要素がたくさん出てきて、とても参考になった。DXという言葉は本中には登場しなかったが、「QRコード」はDXの重要な要素になってきている。中国で普及している「QRコード決済」はまさにその代表例。QRコードと「○○」の新結合のアイデアをいかに生むか。その有無にCX(会社変革)とIX(産業変革)の成否がかかっている。

【キーワード】

トヨタ「かんばん」の電子化。国際標準化。オープンソース化。セブン-イレブンや携帯電話、全日空、銀行ATM、駅のホームドアでの導入。QRコード決済。マイクロQR。セキュリティ。トヨタ生産方式、スクラム型開発、両利きの経営、ユーザーイノベーション。 

2020/10/17

劇場版『鬼滅の刃』

魂を燃やせ!! 

社会現象になりつつある『鬼滅の刃』の劇場版を鑑賞。コロナ禍で疲弊した映画館を救う作品になりそう。上映回数も凄いが、客の入り方が半端ない。大人が共感するメッセージも多数登場。「全集中⇒マインドフルネス」やな。

Burn your soul! !! I watched the movie version of "Kimetsu no Yaiba", which is becoming a social phenomenon. This movie must be a work that saves a movie theater exhausted by the corona. The number of screenings is amazing, but the number of customers is surprisingly large. Many messages that adults sympathize with were also spoken in the movie. I think "full concentration = mindfulness".


山場で「全集中」し過ぎて呼吸困難に。色々な意味でヤバかった。鍛錬せねば。これから、煉獄のように心を燃やそう。

予告編1

炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助は「無限列車」に乗り込む。そこで下弦の壱「魘夢(えんむ)」と対決。

予告編2

上弦の参「猗窩座(あかざ)」が登場。煉獄杏寿郎と激突!

【追記】
興行収入も最短記録で100億円を突破したようで。最終的には300億円を超え『千と千尋の神隠し』を抜くのではないだろうか。まさに東宝の「柱」に。社会現象まっしぐら。

2019/05/02

魂のゆくえ

新元号/私の魂/どこへゆく

令和の初日は映画『魂のゆくえ』の鑑賞で。内容的に重たい映画なのに、結構観客が入っていて、令和初ビックり。映画館は名古屋駅前のミッドランドスクエア。めっちゃイケてる今どきの映画館だった。新しいのかな?

「教義よりもお金が重要なのか」というキリスト教原理主義福音派に関する告発映画。昔ながらのミニ教会を支援する企業が「環境破壊」の原因と知り悩む牧師(イーサン・ホーク)の話。ネット社会と若者、環境問題と企業、困窮協会とメガ協会など今どきのアメリカの一部分をハイライトしてストーリー化する。ポール・シュレイダー監督が50年間構想し映画化したのだとか。途中「監督自身がこの登場人物なんだろうな・・」という印象を持ちながら、映画を観た。


2019/03/21

ホモ・デウス

話題書『ホモ・デウス』の上巻を読了。人類が自らをアップグレードして、ホモ・サピエンスからホモ・デウス(神)に変える、という話。「虚構による大規模な協力」というのがキーワード。歴史を学ぶ意義も登場。著者ユヴァル・ノア・ハラリの前作『サピエンス全史』も凄かったが、本作も凄いな。面白過ぎ。下巻も楽しみ。視点をアップグレードせねば!


2019/03/16

グリーンブック

あんたにしかできない事がある。
your music, only you can do that.

四日市の映画館で『グリーンブック』(原題:Green Book)を観た。1962年、ジャマイカ系黒人天才ピアニストとイタリア系白人運転手が人種差別が強いアメリカ南部を演奏ツアーするロードムービー。「波乱が必然」なのに、ビジネスのためと言えども何故そんな無謀な事に挑むのか?とても後味の良いハートフルな話だった。色々と学ぶべき点多し。満足度★★★★★。

今年の2019年アカデミー賞「作品賞」の受賞作品。他にも「脚本賞」「助演男優賞」も受賞。こりゃ観にいかなあかんやろ、ということで鑑賞。


「グリーンブック」は、当時発行されていた「黒人が宿泊できる宿のガイドブック」のこと。「黒人差別」を筆頭に1960年当時の社会情勢を反映した話がたくさん出てくる。その中で、ビジネス的な関係から「友人」へと変化していく主人公の二人。そして、彼らをとりまく、家族、親族、仕事仲間、町仲間の「関係性」つまり「縁」にとても共感して感動した。

「手紙」や「暴力では解決できない」「気品高く」といった人生訓としても学びポイント多し。この映画は実話をもとにしたもので、映画でも登場する白人運転手の子供が脚本を書いているそうだ。映画を観た後に知ったのだが、こういう作品背景知識を持って『グリーンブック』を観ると、また違った視点で鑑賞できそうだ。こう書くと、もう一度観たくなってきた。

映画中に出てくる以下の名セリフが心に響いた。仕事でも心がけよう。「真摯たれ!」ということか。

You never win with violence. You only win when you maintain your dignity.
決して暴力では勝てない。「威厳」を保ったときだけ勝てるのだ。

天才ピアニストのトリオの米国南部ツアー

二人の友情の話

夫婦の話もキーの一つ

予告編『グリーンブック』(日本語版)

 
予告編『グリーンブック』(英語版)