2010/10/27

やりました特集!

CSを制した中日ドラゴンズで、流行したのがヒーローインタビューでの「やりましたー!」。この動画特集を誰か作製してくれないかと思っていたら、やはり誰かが作製してYouTubeにアップしてくれた。

中日ドラゴンズファンとしては、こういう動画が観れるのが非常にうれしい。いい時代になったものだ。誰でも簡単に作製、公開、視聴することができる。「Web2.0」だからこその恩恵である。



小田捕手から始まった「やりましたー」。他の選手もマネを始めた。プレー中の真剣な表情から一転した各選手の個性や「人間性」がでていて面白い。「やりましたー!」と言う直前の「ここでかましてやるぞ!」という表情も面白い。中田投手の声が一番しぶい。

落合監督の「相手を刺激する」という意見で、しばらくこの「やりましたー」は自粛されていたらしい。そして、CSシリーズで巨人をくだした試合後に小田選手が久々に披露。もはや定番セレモニーになりつつあるな。



中日ドラゴンズがロッテを下して日本一になったら、今年の流行語大賞は「やりましたー!」で決まりだ。

2010/10/25

太陽電池道

「太陽電池道」を極める。そんな生き方でも良いのではないか、とふと思った。


趣味の世界でも、仕事の世界でも、「極める」ということは常に目標である。仕事であれば、それが「プロフェッショナル」としての評価につながる。 それぞれには「道」があり、内容は違えども、「極める」というプロセスには共通の指標がある。

例えば、武道の世界では「守離破」という言葉がある。【守】⇒ひたすら教えを守り、学ぶ。【破】⇒教えの言葉から抜け出し、真意を会得する。【離】⇒型に一切とらわれず、自在の境地に入る。研究開発の世界でも同じ事が言える。ただし「教え」をもらう師匠は、社内の人、国内の人とは限らない。

幸いかどうかはわからないが、他の産業分野に比べて、「太陽電池の専門家」の数はまだ少ない。太陽電池の研究の歴史はそこそこあるが、産業としては今は「黎明期」である。しかし、巨大産業となりつつある現在、太陽電池産業に携わる人が今後大幅に増加するはずである。太陽電池のプロを意味する「太陽電池道」なる言葉も、そのうち出て来るのではなかろうか。そして、そのまたの名を「太陽電池バカ」と呼ぶ事になるかもしれない。

2010/10/22

サハラ砂漠の王子さま

たかのてるこ『サハラ砂漠の王子さま 』を読んだ。スペイン⇒モロッコ⇒サハラ砂漠を旅行。爆笑の連続。世界はどこも喜怒哀楽が渦巻いている。満足度★★★★★。


著者の行動が面白いのか。書き方が面白いのか。おそらく、両方だろう。『ガンジス河でバタフライ』『ダライ・ラマに恋して』を彷彿とさせる期待通りの面白さ。続きの『モロッコで断食』を読むのが楽しみだ。

2010/10/21

「もしドラ」現象

世間をにぎわす「もしドラ」。今回の「ドラ」は、ドラえもんの「ドラ」 ではない。まして、中日ドラゴンズのドアラも関係無い。「マネジメントの父」と呼ばれた米経営学者ピーター・ドラッガー氏の「ドラ」である。


岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』を読んだ。弱小野球チームがドラッガー『マネジメント』の教えを駆使して甲子園を目指す青春物語。満足度★★★★★。

大ヒット中で、今まさに旬の本。「もしドラ」と略される。「ドラッガーの組織論(マネジメント)を高校野球チームに適応した」というアイデアは面白かった。日本で、「ドラッガー」の認知度が一般人まで広がるきっかけとなった功績は大きいと思う。

小説のストーリーとしては、予想どおりの筋書と結末、感動で、「期待を裏切る面白さ」はなかった。「分かり易い感動」の代表例みたいな本。こういった王道的な本もアリだと思う。そもそも大ヒットした理由の一つがこの「分かり易さ」にある。著者がテレビの放送作家ということもあり、「強み」が十分発揮されている。

「真摯さ(integrity)」「顧客の創造」「マーケティングとイノベーション」。ドラッカーのキーワードが随所に散りばめられており、その意味を考えるだけでも、非常に勉強になった。この本が、これからアニメ化されたり、実写版が作られたりして、ますます「もしドラ」ブームが盛り上がりそうだ。「もしドラ」現象が日本を変える!かもと期待。


【ドラッガー語録inもしドラ】

・「企業の目的と使命」を定義するときに、出発点は一つしかない。「顧客」である。顧客によって事業は定義される。

・「顧客を満足させる」ことこそ、企業の使命であり目的である。「われわれの事業は何か」という問いには、企業を外部すなわち「顧客と市場」の観点から見て、初めて答えることができる。

・マネージャーに必要な根本的な資質は才能ではなく「真摯さ」である。一流の仕事を要求して、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。「何が正しいか」だけを考え「誰が正しいか」は考えない。「真摯さ」よりも「知的な能力」を評価したりはしない。

・企業の目的は「顧客の創造」である。企業は二つだけの基本的な機能を持つ。「マーケティング」と「イノベーション」である。マーケティングとイノベーションだけが「成果」をもたらす。

・真のマーケティングは「顧客」からスタートする。「我々は何を売りたいか」ではなく「顧客は何を買いたいか」を問う。「我々の製品やサービスにできることはこれである」ではなく、「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである」と言う。

・マネジメントは「生産的な仕事」を通じて、働く人たちに成果をあげさせなければならない。「働きがい」を与えるには仕事そのものに「責任」を持たせなければならない。そのためには「(1)生産的な仕事」「(2)フィードバック情報」「(3)断続的な学習」が不可欠である。

・「成長」には「準備」が必要である。いつ「機会」が訪れるか予測はできない。準備しておかなくてはいけない。準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く。

・「人のマネジメント」とは、「人の強みを発揮させる」ことである。人が雇われるのは、「強み」のゆえであり、「能力」のゆえである。組織の目的は、「人の強みを生産に結び付け、人の弱みを中和する」ことである。人は最大の資産である。

・「消費者運動」が企業に要求しているものこそ、まさに「マーケティング」である。それは企業に対し、「顧客の要求、現実、価値」からスタートせよと要求する。企業の目的は「要求の満足」であると定義せよと要求する。収入の基盤を「顧客への貢献に置け」と要求する。

2010/10/17

ツイッターノミクス

タラ・ハント『ツイッターノミクス』を読んだ。Web2.0の世界では「ウッフィー」(信頼関係)が通貨。ブログ、ツイッターの威力、贈与社会を解説。満足度★★★★★。

「Web2.0」の定義は、「ネットワークを通じて、大勢の人が結びつくマスコラボレーションの世界」。Twitter や SNS、wiki、ブログ、Podcast など、様々なツールをつかって、「ウッフィー」を獲得していくことが大切。そのためには、次の5つ原則が欠かせない。

【ウッフィーリッチになるための5つの原則】
(1)大声でわめくのはやめ、まずは「聞く」ことから始める
(2)コミュニティの一員になり、顧客と「信頼関係」を築く
(3)「わくわくするような体験」を創造し、注目を集める
(4)無秩序もよしとし、計画や管理にこだわらない
(5)「高い目標」を見つける

この5原則を、今働いている会社で実践していこう。

「大声でわめく」とは、「従来型の広告」のことをさす。それに代わるモノとして、「口コミ」の宣伝効果、威力を期待する。そのためには「ウッフィー」(信頼関係)が必要であり、手段としてブログなどの「Web2.0ツール」を使う。


ダニエル・ピンクの『モチベーション3.0』も面白かったが、この『ツイッターノミクス』も同じぐらい感銘を覚えた。この手の本で共通しているのは「人間性を大切にする」こと。現在「マネー至上主義」が幅を利かせている資本主義社会ではこの「人間性」は蔑(ないがし)ろにされている。それでは短期的な利益が出たとしても、職場のモチベーションが下がる一方で、長期的な繁栄はあり得ない。

この2冊は、2010年マイベスト10入りは確実だ。色々な人にも読むことを薦めたい本である。「再読リスト」に入れておこう。

2010/10/16

乱暴と待機

「私、ややこしい女だけど・・」
「永遠の愛は疑ってしまうけど、永遠の憎しみなら信じられる」

京都シネマで『乱暴と待機』を観た。原作は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で有名な本谷有希子。のぞく男とのぞかれる女に訳あり夫婦の四角関係。憎愛喜劇。主演は、浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之の四人。満足度★★★★☆。



それぞれのキャラクターが面白いのだが、浅野忠信の冷静なセリフと、小池栄子のツッコミに爆笑の連続。ダメ男を演じる山田孝之とオドオド奈々瀬役の美波もハマリ役。もともと舞台劇だっただけあり、オーバーアクションに痛快な迫力を感じた。一番まともな妊婦の役、小池栄子の暴れっぷりも爽快。「のぞき」がキーワードであり、最後に「本心」が覗かれる。

■『乱暴と待機』予告編



本谷有希子原作『乱暴と待機』も面白そうなので、読んでみたい。

2010/10/15

つくば

出張でつくばへ。「産総研オープンlab」に行ってきた。初つくば。噂に聞いていた通り、遠い。家を6時過ぎに出て、産総研に着いたのは11時。京都⇒東京は新幹線。秋葉⇒つくばは「つくばエクスプレス」に乗った。つくば駅⇒産総研は、無料バス。

つくばエクスプレスの秋葉原駅

産総研(つくば)

サイエンス・スクエアつくば

壁が太陽電池。気泡が見える。

近藤氏の講演を聞いた後、ラボツアーで太陽電池モジュールのフィールドテストを見てきた。ポスター発表の展示場で、産総研の担当者と名刺交換と簡易ディスカッション。知りたかった状況は、だいたいわかった。

産総研には、太陽電池の研究機関として、オランダのECN(Energy reserch Centre of the Netherlands)、ベルギーのIMEC(Interuniversity Microelectronics Center)、米国NREL(National Renewable Energy Laboratory、国立再生可能エネルギー研究所)のような役割を期待しているのだが・・。9月に欧州で開催された展示会EU-PVSECで話題とされてた最新の内容と、産総研の太陽電池の重点テーマに乖離を感じた。まぁ、今後に期待。

 フィールドテスト中の太陽電池モジュール

2010/10/11

安土城跡

「幻の城」と言われる安土城の跡に行ってきた。織田信長の城として有名。築城してわずか3年後に、本能寺の変で信長が殺害された直後の混乱で、天守閣が焼失、原因不明、諸説あり。二の丸がしばらく使われていたが、その後廃城となり、まさに幻の城になってしまった。滋賀県の安土城修復20年計画により、大手道などかなり復元が進んでいる。

 JR安土駅前の信長銅像

まずは、駅すぐ近くにある「安土城郭資料館」へ。入場料200円。  1/20スケールで再現された安土城の模型が見物。他にも、安土城、観音寺城、信長に関係する展示品があった。模型を見て、今は姿無き安土城のイメージを膨らます。

 安土城郭資料館

 1/20スケールで再現された安土城

城が割れて内部が見れる

安土城の想像図

宣教師が書いた信長の肖像画

安土城跡に行く途中 「味葦庵(みよしあん)」という店で昼ごはんを食べる。煮込みハンバーグ定食を食べた。絶品の美味さに満足。これだけで、安土に来た甲斐があった。

 「味葦庵(みよしあん)」

 気まぐれランチセット「煮込みハンバーグ」(1000円)

 肉汁ジューシーな絶品煮込みハンバーグ


 安土城跡がある現在の安土山

 いよいよ安土城跡に到着

安土城跡の説明文

安土城跡の地図

 明治26年頃の安土城跡周辺の地図

 大手道(下から)

大手道(途中から入口方向)

伝羽柴秀吉邸跡説明文

伝羽柴秀吉邸復元図

 伝羽柴秀吉邸跡の石垣

 伝羽柴秀吉邸跡の敷地

 巨大な石垣のみが残る

 登るにつれ眺めがよくなってきた

 謎に満ちた「安土城跡」。発掘作業や復元事業で、色々な事がわかってきたらしい。「安土城郭資料館」「安土城考古博物館」などの展示物やビデオ映像も、興味深くて面白かった。安土城跡は、安土山の木々に飲み込まれていて、歩けるのは一部のみ。木を切って、石垣を復元して、最後は城まで復元したら、凄い壮観な風景になるだろう。宣教師もビックリ!印度人もビックリ。

地上絵を発見

めちゃ辛そう

秋公開邦画2010

いよいよ秋らしくなってきたこの頃。この秋に公開される邦画で楽しみなのは『マザーウォーター』『海炭市叙景』『雷桜』の三作品。


明日へは、ダイジな事だけ持っていく。

マザーウォーター』は舞台は京都。豆腐屋、珈琲屋、バーそれぞれの「水」に関わる女性三人の話。『かもめ食堂』『めがね』『プール』のメンバーが集結。小林聡美、もたいまさこ、加瀬亮、市川実日子、光石研とおなじみの俳優さん。こりゃ、期待できるね!



わたし達は「あの場所」に戻るのだ。

海炭市叙景』は、函館をモデルにした架空都市「海炭市」が舞台。佐藤泰志の小説『海炭市叙景』が原作。造船所を解雇された兄妹が日の出を見に、山に登る。妹役は谷村美月。こりゃ見ない訳にはいかないでしょう。



俺は殿がほしい。

雷桜』は、お殿様と山育ちのおてんば娘の恋愛物語。蒼井優が主演なので、見逃すわけにはいかない。大手映画会社の作品だけに、ハズレのおそれがあるが・・。



観にいく映画の作品を選ぶ基準は、「女優」「予告編での印象」「評判(口コミ、オススメ)」といったとこかな。宮崎あおい、蒼井優、谷村美月は、はずせない。最近では、「満島ひかり」がマイブーム。ハリウッドのアクション系は、選択肢に入らない事がほとんどなので、この辺りが他の人と「映画の話」で盛り上がらない理由かも。

最近のビジネスでは、「ストーリー」を作り、顧客や社内で説明する必要が多いと感じる。「起承転結」がだいたい2時間で収まる映画は、この「ストーリーづくり」に役立つと思う。プロが作る映画でさえも、「アタリ」と「ハズレ」があり、しかもそれは観る人によって変わる。「ストーリーを作る」「伝える」「感動を作る」ということは、それだけ難しいということだろう。

ビジネスでのプレゼンも、「内容が伝わる」⇒「相手が行動する」⇒「感動する」というそれぞれのレベルがあり、「感動」までいくと大成功だ。ビジネスでのキーワードは「ストーリー」であり「感動」と言われることからも、映画と類似点は多い。

2010/10/09

世界が大切にするニッポン工場力

「技術には物語がある」。

根岸康雄『世界が大切にするニッポン工場力』を読んだ。世界に誇る日本の町工場12のビジネス物語。 素晴らしい製品の裏には情熱とドラマがある。満足度★★★★★。


【紹介された企業】

01 岡野工業「痛くない注射針」
02 小林研業「iPodの鏡面加工」
03 ハードロック工業「緩み止めナット」
04 三鷹光器「精密光学機器」
05 ミクロン「キーンと音のしない歯石除去器」
06 菊地保寿堂「伝統技術和銑の新作鋳物」
07 モルテン「競技用ボール」
08 日プラ「水族館の巨大アクリルパネル」
09 アビー「味の落ちない冷凍技術」
10 マサキ・エンヴェック「屋上菜園の特殊土壌」
11 ストロベリーコーポレーション「携帯用ヒンジ」
12 テムザック「実用ロボット」

この本で紹介される企業には、いくつかの共通点がある。社員数は少ないが、一流の技術を開発して「強み」として、差別化に成功している。ほとんどが「世界」を相手にビジネスを展開している。中心となる「熱い人物」がおり、数々の「人間ドラマ」がある。著者の紹介のしかたも上手く、非常に面白く読んだ。エンジニアとして勇気づけられた。「世界を相手にビジネス」をする大切さも学んだ。しかし、「大感動」がしこまれていようとは、想像していなかった。涙、涙。

今の勤め先も、今のところ中小企業の部類に属する。そして、「世界を相手にビジネス展開」を始めたところだ。今回の本で紹介されたようなブレークスルーの成功例になるのか、大部分がそうであるように、差別化できずに、並の「その他大勢」に埋もれてしまうのか。これからの「技術開発」「営業努力」「生産技術」「経営判断」・・という様々なビジネス要因にかかっている。


中学生時代にバレーボールをしていたときによく目にした「molten」。広島の日本メーカーとは知らなかった。モルテンの2代目社長の言葉が得に心に残った。
「世界の天気予報」を見ろ。世界中全部晴れという日は1日もないが、全部雨という日もない。「ビジネス環境」とはこういうものだ。「晴れてい るマーケット」で利益が出せるようにしよう。「グローバルネットワーク」を1日でも早く充実させることが急務だ。
(民秋史也/モルテン2代目社長)
激変する21世紀の世の中。「日本の強みを生かし、世界を相手に商売」をする。大企業だろうが中小企業だろうが、これから製造メーカーが生き残っていく術は同じだと思う。つまり「Cool Japan戦略」。

「Cool Japan戦略」のイメージ

日プラ株式会社の「アクリルパネル」の話を読んで、沖縄の「美ら海水族館」に行きたくなった。旭山動物園も行きたいのだがなぁ。沖縄と北海道。ぼちぼち計画に入れていこう。キーワードは「感動体験」だ。

2010/10/05

プレゼンテーションのデザイン

プレゼンテーションzen』を読み終えた。スライドプレゼンテーションの改善法。禅の精神。「抑制、シンプル、自然さ」を心がける。満足度★★★★★。

現在のプレゼンの実態がいかに最悪か(長い、退屈、最悪なスライド、中身が無い)を示し、望ましいプレゼンの姿(短い、シンプル、読みやすい、魅力的)になる方法を解説。

 『プレゼンテーションzen』の第1弾と第2弾

これまでプレゼンやデザインの本を何冊か読んできたが、今回の本が書評で絶賛されている理由がよくわかった。非常に腑に落ちる内容が多い。中でも「ビジュアル志向」でいく「画像優位性効果」は、すぐにでも取り入れようと思った。ここのBlogで、「文字入り写真」が増えだしたのも、この本の影響である。

薄々感じていたことを、ズバっと指摘してくれるとうれしくなってくる。「良い本との出会い」はまさにそうである。最近は、仕事で「師匠」と呼べる人に出会って勝手にだが師事していることや、それぞれの専門家から教えてもらうことが増え、この「感動体験」が増えている。

「デザイン」については、最近読んだ『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』という本で佐藤可士和氏が以下のように解説していた。
「デザイン」とは?「デザイン=表層的な形や美しさを作ること」と思われがちだが、「デザイン=ソリューション」と捉えるべき。「デザイン=問題を解決するために思考や情報を整理して、コンセプションやビジョンを導きだし、最適な形にして、分かりやすくその価値を伝えていく行為」。(佐藤可士和)
 社会にでてから、企業活動では「コミュニケーション」が非常に重要であり、コミュニケーションを円滑にするために「デザイン」が役に立つ。だから、企業ではデザイナーの仕事というだけでなく、一般社員も「デザイン」というスキルを重視するようにした方が良いと思う。

藤巻幸夫氏は次のように述べている。これも非常に参考になる。「Swim」「Surprise」というところが、さすがと思う。人間学的に効果がありそうなポイントだ。
プレゼン資料の5つのS。「Simple(シンプルに)」「Strong(力強く)⇒強調」「Sense(センスよく)⇒デザイン、言葉選び」「Swim(泳がせて)⇒あえて説明不十分な内容。?を引き出し、当日補う」「Surprise(驚かせる)」。(藤巻幸夫『コミュニケーション学』)
「デザイン」については、自分でもTwitterでもつぶやいてようで、検索したらでてきた。記憶が薄れているものを、ひっぱり出せるのも、「Twitterの効用」だ。

Twitterより】
・2010年06月27日(日) プレゼンや技術資料は、「直感で理解できる、わかりやすい資料」であることを心がけている。そのためには、「言いたい内容を明確」にし、ムダをはぶき、デザインに気をつけている。人は理解すると「快」を感じる。逆に、理解できないと、フラストレーション(欲求不満)を感じ、場の雰囲気が悪くなる。

・2010年04月27日(火)  「プレゼンの鬼」と言われるようになりたい。⇒ロジカルシンキングに基づく資料の作成。「結論」の明確化。直感で理解できるよう「右脳」に働きかける図。キーパーソンを口説き落とす発表。無駄な要素を極力排したパワーポイント。「統一感、バランス、色」など基本的な「デザイン」による好感度向上。

第二弾の『プレゼンテーションzen デザイン』も読んで、「プレゼンの鬼」を目指そう。

2010/10/03

色とデザイン

HTMLのウェブサイトやBlogなどの「WEBデザイン」では、「色」について考えることが多い。また、大学の研究室や企業のプレゼンで使うパワーポイントの「配色」についても、考える機会が多くなった。エクセルで「見やすく」するために、表やグラフの色分けでも、日々頭を使う。

この「色」に関しては、会社では考えている人と、適当な人とでハッキリとわかれる。「色」は何でもいいという訳ではなく、やはり「見る人が見やすくなるように」しないといけないと思うが、なかなか・・。色は人の「好み」がよく現れるので、配色をちらりと一目見ただけで、内容をみなくても、誰が作った資料なのかわかる事が多い。

パソコンの普及やコピー機の性能向上で「カラー資料」が簡単に作れる時代になった。デザインが美しいプレゼン資料は、それだけでも説得力が増す。逆に、デザインや配色が素人っぽいと、内容がよくても、それだけで「好感度、重要度」が下がってしまう。

企業の業績に「デザインや色」の使い方が影響するのであれば、これからは、「色」「デザイン」についても、専門技術と同じように、会社内で専門教育や訓練が必要だと思う。現在は、皆無に等しい状態だ。

「デザイン」はただの飾りではない。情報を整理し、メッセージを分かりやすくする方法であり、説得力を高める手段でもある。「足し算」というより「引き 算」。デザインとは「何を盛り込み、何を削るか」について意識的な決断を下していくことである。(ガー・レイノルズ『プレゼンテーションzen』)

果物は色彩が豊だ。「」の代表格と言えば、苺(イチゴ)。季節は秋になったが、最後に冷凍庫に残っていた苺アイスを食べた。苺果肉をふんだんに使用した本格アイス。満足とともに、ここでも「夏」の終わりを知った。

苺アイス

」の代表格がキーウィ。半分に割って、スプーンがすくって食べるのが美味い。

キーウィ(kiwi)

2010/10/01

中日2010セリーグ優勝

下期がスタート。組織のマイナーチェンジがあり、これからは会社の外に出ることが多くなりそう。さっそく出張で、名古屋方面の会社へ行き、工場見学と打ち合わせ。昼ごはんは「味噌カツ定食」を食べた。帰りに、名古屋駅の新幹線のホームで「きし麺」を食べた。名古屋気分を少し満喫。ドアラのガチャポン(300円)の誘惑に負けそうになったが、衝動を抑えた。

 名古屋駅新幹線ホームのきし麺の店

偶然にも名古屋方面出張の日に、中日ドラゴンズのセリーグ優勝が決まった。阪神が負けたため。中日の試合はなかったので、胴上げは次の試合後にするようだ。応援しているチームが優勝するのはやはりうれしい。次は「クライマックスシリーズ」「日本シリーズ」と短期決戦の楽しみが続く。

今年の中日の優勝要因は「圧倒的な投手力」。防御率3.29は驚異的!その中でも、「高橋⇒浅尾⇒岩瀬」の中継ぎ抑え陣の活躍が光った。MVPはホールドポイントで日本記録を作った浅尾で決まりだろう。

「ヤリマシター!」が今年の中日のお決まりフレーズ。会社でも使えそうだ。中日ファンが多いと共感してくれそうなのだが。7年目の落合監督の「哲学」がより浸透したチームになったように思う。「プロフェッショナルとして仕事の結果を出す」とはどういうことか。落合流ドラゴンズは「組織論」としても、非常に勉強になる。それぞれが、自分の役割を忠実に果たせば、結果はおのずとついてくる。そのために、監督やスタッフは「選手が力を発揮しやすい環境」を整えることに力を注ぐ。

 チームの雰囲気や選手のコメントからも、「落合哲学」の断片を感じる。「いいチーム」とはこういうチームのことを言うのだろう。岡田監督が作った南アW杯のサッカー日本代表チームと共通するところが多そうだ。「成果を上げる21世紀型チーム」とはこういう組織のことをいうのではないか。


自分が働く部署でも、このような「いい雰囲気」のチームにしたい。「働きやすい環境⇒居心地が良い」というのが一つのキーポイントになるだろう。自分、皆の「モチベーション」をいかに上げるか。そして、最後には「ヤリマシター!」と叫べる成果を出したい。

 ヤリマシター!