2017/02/26

ラ・ラ・ランド

町山智治さんが絶賛していた「アカデミー賞の受賞は確実!」という映画『ラ・ラ・ランド』を、近鉄四日市駅前「ララスクエア」の映画館「109シネマズ四日市」で観た。「ララ」つながり。

LAが舞台。売れない女優とジャズ音楽家の恋愛ミュージカル。キーワードは「夢追い人」。二人は夢を叶えられるか!満足度★★★★☆。


色々な要素がテンコ盛り(らしい・・)映画。「ミュージカル」「恋愛」「ジャズ」「役者(オーディションの苦悩)」「ハリウッド名作映画のオマージュ」「LAのデートスポット」などなど。そして「映像が綺麗で美しい」。

ミュージカル映画だけに、全編に渡り、ジャズや色々な音楽が続き、ストーリー(感情)とリズムのマッチが楽しい。滝廉太郎作曲の曲『荒城の月』(ジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクが『ジャパーニーズ・フォーク・ソング』としてカバーした曲)も使われる。デイミアン監督(前作はあの『セッション』!)は『ラ・ラ・ランド』のテーマを「叶う夢もあれば、叶わない夢もある」としており、アーティストの「喜怒哀楽の人生そのもの」みたいな情熱全開の映画。

主演の二人の演技が凄くて、とても魅力的。ヒロインのエマ・ストーンは、めちゃ目が大きいな。とても表情豊か。「ミュージカル」映画と言えば、最近は「インドのボリウッド映画」でキレあるダンスが見ものだけど、今回の『ラ・ラ・ランド』も、主人公の二人や、高速道路、LAの観光名所で繰り広げられるダンスもこの映画の見所。「プリウスの車の鍵」のシーンが印象に残ったが、これは何を暗示しているのかな?

『雨に唄えば』(1953)、『理由なき反抗』(1955)、『カサブランカ』(1942)などの名作映画のオマージュが随所にあるらしいが、その辺りは知識不足でわからなかった。今後、ハリウッドの名作にもそろそろ手を伸ばすかな。

四日市に引越ししてから映画館で映画を観るのは初めて。シネコンなので、映画館の雰囲気は、京都の「MOVIX京都」や「二条TOHOシネマズ」と似たカンジ。「京都シネマ」のようなミニシアターの雰囲気を味わうには、名古屋まで足を伸ばす必要があるかな。

予告編『ラ・ラ・ランド』


2017/02/25

BEYOND THE TRYLINE

ネットレンタル映画で、『ラグビーワールドカップ2015 激闘の向こうに』を観た。英国ラグビーW杯2015のドキュメンタリー映画。キーワードは「Professionalism」。グランド整備師の「プロとして誇りを持っている」という言葉が一番印象に残った。満足度★★★★☆。

映画『BEYOND THE TRYLINE』

映画の原題は『BEYOND THE TRYLINE』。この大会のハイライトは、大会二連覇を達成したオールブラックスよりも、はやり「ラグビーW杯史上最大の衝撃、番狂わせ、歴史的勝利!」と色々な言葉で表現される「日本の南アフリカ撃破」。これが大会を面白くした最大要因だと。

このドキュメンタリーでも、その試合が出てくるが、主に焦点を当てられているのは、「大会に関わるプロの人々」。選手、監督はもちろん、審判、グランド整備師、カメラマン、大会スタッフなど。

彼らは「偉大なスポーツ(great sport)」であるラグビーの魅力を語り、「W杯をいかに成功させるか」というゴールに向かって、全力を尽くす。そこで共通するには「 プロフェッショナリズム(Professionalism) 」である。色々な Professionalismが統合して、「熱狂的なラグビーW杯」が生み出された。その過程を映像で観れるのは、ドキュメンタリー映画ならでは。

そして、次回ラグビーW杯は、2019年9月に日本で開催予定。このラグビーの本場である英国で成功した「W杯の熱狂」を、アジアで生み出すことができるかどうか。その鍵は、「選手、観客」だけでなく、大会に関わる様々な人々の 「Professionalism」にもかかっている。

ラグビーだけでなく、「自分の仕事の Professionalismとは何ぞや」と考える良い機会になった。

予告編『BEYOND THE TRYLINE』