2014/06/22

春を背負って

「人は皆、何かを背負って生きていくしかない」

映画『春を背負って』を観た。立山の山小屋の家族の物語。満足度★★★★★。「人間ドラマ」と「北アルプスの映像美」に大感動!


監督は『劔岳 点の記』の木村大作、名カメラマンでもある。蒼井優と豊川悦治が感動を呼ぶとてもいい味を出していた。蒼井優は「森ガール」の代表格みたいなとこがあったが、これで「山ガール」も代表格だな。

北アルプスの映像が凄い。冬山、夏山、夕日、雷鳥など、山岳の様々な美しい風景が見どころ。「北アルプスにまた登りたくなってきたぞ!」というのが結論。

予告編『春を背負って』

2014/06/18

ルーズヴェルト・ゲーム

元米国大統領ルーズヴェルト「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」。

池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』を読んだ。業績不振にあえぐ青島製作所とそこの名門野球部の人間ドラマ。満足度★★★★★。

きゃなり面白かった!社会人野球の話も良かったが、並行する「新製品開発」も手に汗握る話で、ベリーナイス!現実の世界でもこんな感動を生みたい。(^-^)/

半沢直樹の「やられたら倍返しだ!」ばりの、熱い名セリフも随所に。日本人サラリーマンに池井戸潤の作品が流行るわけだ。


【語録】

・いくら環境に弄ばれようと、世の中に出るべき才能は、必ず見い出され、世に出る。そういうものなのだ。

・この工場が作っているのは、カネ儲けのためだけの製品だけじゃない。働く者たちの人生であり、夢だ。今この会社の社員として働く事に、夢はあるだろうか。「彼らに夢や幸せを与えてやる」のもまた経営者の仕事だと思うのだが。

・人員整理に踏み切らざるを得ないときもあるだろう。だが、そんな時でも「社員を人として尊敬する気持ち」が必要じゃないか。

・つまらん記事が出たもんさ。ただ、こういうのを乗り越える精神力も、「プロ」になるんなら必要なことだぜ。

・悲しい時こそ、笑っていよう。

(池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』)

2014/06/14

ファームドゥ

「信頼」が創る、農家も消費者も喜ぶビジネス。

カンブリア宮殿の今回のゲストは、ファームドゥ(Farmdo)の岩井雅之社長。「野菜の流通革命」で、農家も消費者も喜ぶビジネスモデルを構築。「新鮮な野菜はモノ凄く美味しい!」という言葉が番組中に何度も出てきた。「安価な中国野菜に負ける。しかも農薬漬けで危険」という悲観的な話が多いが、ファームドゥが行う「農業ー流通」のビジネスモデルが、「群馬-東京」だけでなく、日本全国に広がると、現代日本人の食生活が良い方向へ変わりそうだ。

「これからは農業だ」ということがプンプン匂う話が今回も登場。太陽光発電の下で農業を行うという今話題の「ソーラーシェアリング」もでてきた。エネルギーは太陽光発電で電気を発電して、各自で蓄電池にためる。食糧は、地産池消の地元の農業で。この二つで、ほぼ「自給自足」ができるようになれば、「外貨を稼がないと生きていけない」という呪縛やら脅迫概念が和らぎ、日本は人々が「安心」を持って住みやすい社会になるのではなかろうか。これまた『里山資本主義』につながる話。ということ考えながら、凄腕アイデアマン岩井雅之社長の番組を観た。


【語録】

巨大野菜専門店。ファームドウ。「食の駅」「地産マルシェ」30店舗を展開。1994年創業、年商73億円。契約農家数約5000軒。8割が群馬農家。東京で売る。

「地の利」×「独自流通」。農業ビジネス。レタスの鮮度の違い=流通の違い。野菜の美味しさで「鮮度」が占める割合は、葉物野菜の場合は80%。

農家目線で様々なサービスを生み出したきた。農家喜びシステム「値段は自分で決める」「売る店も自分で決める」「どんなモノでもOK」。「零細農家のビジネス集団」という革新。

若い人を農業に呼び込むには。「収入を安定させる」のが一番。農業をかっこいい産業にする。群馬県内に太陽光発電所を15箇所。ほとんどが耕作放置地。「ソーラーシェアリング」も検討。「農家との信頼関係」が生命線。モンゴルで日本式農業のビジネスを開始。

色々な人と会ったりしたときに、自分でピンとくるものがある。これは面白そうだ、というアイデアがまだいっぱいある。しかしある程度抑えないと事業ができない。農家も消費者も喜んでくれるから、やりがいがある。

(岩井雅之/ファームドゥ社長/カンブリア宮殿)

2014/06/08

ベニシアさんの四季の庭

ネットレンタル映画で、『ベニシアさんの四季の庭』を観た。京都大原の古家に住む英国人女性のドキュメンタリー。満足度★★★★★。

キーワードは「ハーブづくり」「京都」「スローライフ」「人生」。人生の困難に遭遇して、乗り越えてきたベニシアさんの言葉に共感するところが多し。とてもいいドキュメンタリーだった。


【ベニシアさん語録】

Listen to my heart.

「困難」は私達を成長させるための神様からのメッセージかもしれません。

人生の道が険しい上り坂になっても、心をいつも平坦に保つことを学びました。

I learned when our life is steep we need to keep our mind even.

「許し」とは「過去を手放す」ことと悟りました。誰もが心の中に平安(in peace)を求めています。私はいつも人生を悪い方向から見るのではなく、そばにある美しいものに目を向けて、前向きでいるように努めています。

古いことわざがあります。「大切なのは何が起きたかではなく、それにどう対処したかである」。

私達は年をとりますが、庭にいるときの心はいつも変わりません。真の贈り物は「心の庭」にあるのです。それぞれの心の深いところに、一瞬一瞬の中に。

(映画『ベニシアさんの四季の庭』)

予告動画『ベニシアさんの四季の庭』

2014/06/07

楽仙楼

兄がおすすめの「水餃子」が有名という中華料理屋「楽仙楼」へ。場所は四条烏丸の近く。水餃子の皮がモチモチしていてとても美味しかった。本格中華料理の味に満足!たらふく食べて一人1700円。これはまた来たい店だ。

店の入口

看板

アンティーク


予約で満席だった

水餃子が有名

冷菜盛り合わせ
(クラゲの酢の物、干豆腐サラダ、ジャガイモの千切りサラダ)

めちゃ美味の水餃子

日本人大好き、酢豚

小龍包

エビチリ

海鮮皿うどん

最後に炒飯

2014/06/06

神去なあなあ日常

電子書籍で、三浦しをん『神去なあなあ日常』を読んだ。高校卒業の若者が林業の村へ。先日観た映画『WOOD JOB!』の原作。満足度★★★★★。

映画と少しストーリーは違った。山の美しさ、情景の表現が見事!仕事の話としては、新書『里山資本主義』に通じるものがある気がする。日本の今後の焦点は、農業や林業?


三浦しをんと言えば、代表作『舟を編む』『風が強く吹いている』。『舟を編む』は映画は観たが、原作(2012年、本屋大賞)はまだ読んでいない。『風が強く吹いている』は映画も原作もまだ。『神去なあなあ日常』が面白かったので、今後この二つを読んでみよう。

映画『WOOD JOB!』予告編