2016/06/25

大和麺学校

大和的拉麺道。「プロ意識」さえ持ってやれば、短期間でプロとして通用するレベルに達することは十分可能!

テレビ東京の番組『ガイアの夜明け』を観た。今回のテーマは「新たなプロの育て方」。 登場する会社は、大和麺学校。そして、経営者は、大和製作所の社長でもある藤井薫さん。『トップになりたきゃ、競争するな』という藤井薫さんの著作を読んでいたので、実際に映像で観る今回の番組も、イメージを掴みやすく面白かった。

「わずか1週間でラーメン屋を開店できる店長を育てる」という麺学校のコンセプト。これも、藤井薫さんという「ラーメン作製」を知り尽くした人が企画する学校だから可能なストーリー。他では到底真似できない。今起こっている「世界的なラーメンブーム」の裏には、大和麺学校や大和製作所(あらゆる麺が一台で作製可能)のような立役者がいるだな。

「ラーメン」を他の項目に置き換えた時、例えば「自分が仕事で属するテーマ」に置き換えた時、今回のストーリーを応用した「仕組みづくり」ができるのではないか、と思った。世の中に役立つ、今までにない新たな「仕組み作り」。自社の強みをベースにしなしながら「新たなエコシステム(生態系)」を作る側にまわる。そんな取り組みができないかも、徐々に考えたい。

■大和麺学校
■大和製作所



【語録】

・大和製作所。社長の藤井薫さん(68歳)。川崎重工で航空機などを設計。地元香川で起業。小型製麺機で国内シェア1位。

・実際にやってみたら、「麺」が本当に面白かった。「どうすれば美味しい麺ができるか」ということに、考えが至って、深く掘り下げたら、知らない間に天職になってしまった。2000年に「大和麺学校」をスタート。3000人以上が卒業。

・1週間でラーメン店を開業できる。生徒が殺到。異色の学校。店を出すためのすべてが学べる。定員8人、授業料38万円、7日間の短期集中。「すぐにプロの味が出せる」と評判を呼び、受講するのに3ヶ月待ちという盛況ぶり。

・もともと製麺機のメーカー。小型製麺機「若大将」。長さもグラム数も調整できる。日本中のあらゆるラーメンの麺が1台でできる。

・調味料の分量など細かく「数値化」。その数値どおりに作れば、誰でもプロの味が確実に出せることを最大の売りにしている。

・きちんと数字で「何分間」とか「何度」にすることで、「常に一定の状態をつくっていこう」ということ。誰でもできる。

・デジタルクッキング。ここで完成したレシピを生徒が持って帰るので、自分の故郷で全く同じものができる。麺、スープ、経営のマネジメントも、1週間で学べる。1週間でスタート地点には立てる。後は、「本人の努力」と「プロ意識」で、繁盛するかどうかが決まる。

・下積みに長い時間をかけず、プロのスタート地点に立てる。この新しい育成方法で海外にも市場を広げる。海外からの生徒が非常に多い。今後、海外へ展開していこうと思う。

・「プロ意識」さえ持ってやれば、短期間でプロとして通用するレベルに達することは十分可能。国内海外関係なく、面白い店がどんどん出ていく。

(藤井薫/大和製作所社長/ガイアの夜明け)

デジタルクッキング

小型製麺機「若大将」