2016/11/20

この世界の片隅に

悲しくて悲しくて、とてもやりきれない
このやるせないモヤモヤを、誰かに告げようか・・

イオンシネマ桂川で映画『この世界の片隅に』をレイトショー(1300円)で観てきた。こうの史代原作。戦中、広島から呉へ18歳のすずサンが嫁に行く。満足度★★★★★(+100★)。



今年は、話題作となった『シン・コジラ』も『君の名は。』も良かったが、この『この世界の片隅に』が間違いなく、マイベスト!こうの史代の原作を読んでいたので、ストーリーは熟知していたのだけど、それでも新たに生命力を吹き込まれたアニメーションで、大感動。ここまで「心を大きく揺さぶられる」映画は久しぶりな気がする。

原作を読んだ直後も、映画を観た直後も、 『この世界の片隅に』 ワールドの、「すずサン」およびまわりの「ハートフルな登場人物」から得た感動「とてもやりきれない、やるせないモヤモヤ」をしばらく持ち歩こう。

予告編動画(日本)

2016/11/03

さよならドビュッシー

中山七里『さよならドビュッシー』を読んだ。全身大やけどを負った少女が天才ピアニストの指導の元、コンクールを目指す。スポ根の音楽ミステリー。第8回「このミステリーがすごい!」大賞作品(2010年)。満足度★★★★★。

中山七里『さよならドビュッシー』

本棚に長年眠っていたこの本を、ふと手にして、通勤電車&バスで連日読んでいたのだが、犯人が明かされる場面では「衝撃」が過ぎて、職場前のバス停を二つも乗り過ごしてしまった・・。この衝撃は、今世間を賑わしている映画『君の名は。』の話が急展開する場面(ネタバレになるので自粛)に相当するレベルだった。「そう来たか・・」。これぞ、ミステリーの醍醐味。脳の刺激(ショック療法)にいいな。

「音楽ミステリー」だけに、ドビュッシー作品をはじめ、ピアノ名曲がたくさん登場。『さよならドビュッシー』は、橋本愛主演で映画化もされているので、結末は知ってしまったが、ストーリーとともに主人公が奏でるピアノ演奏曲も聴いてみたい。

「ドビュッシー」と言えば、大学生の時、合同春合宿を一緒に行った岡山大学ヨット部に、ヨット部ネーム「ドビュッシーさん」がいたなぁ。こういうことは、印象強すぎて、よく覚えている。他にも「エログロさん」や「シモネッタさん」という名前も・・。

最近は「ビジネス書」「環境問題」「政治、歴史」関連の本ばかりを読んでいたので、ミステリー小説は久しぶり。今回受けたの「衝撃」で、再び小説熱に点火したかも。四日市移転後は、通勤時間が大幅に短縮されるので、家での「読書時間」を、これまでより多く確保できるかな。