2013/12/07

ハンナ・アーレント

京都シネマで映画『ハンナ・アーレント』を観た。ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレント(Hannah Arendt)がナチス戦犯の裁判に立ち会う。満足度★★★★☆。



ハンナ・アーレントの提唱した「悪の凡庸さ」(the banality of evil)は、ナチスだけでなく、世界中の官僚的組織で起ったか、起こりえる概念だ。最近の日本でも国会の動きをみていると危なくなってきた感がある。まさに「悪の凡庸さ」の前触れではないのかいな。ヤバしJapan!

【悪の凡庸さ(陳腐さ)】
アーレントがアイヒマン裁判のレポートで導入した概念。上からの命令に忠実に従うアイヒマンのような小役人が、思考を放棄し、官僚組織の歯車になってしまうことで、ホロコーストのような巨悪に加担してしまうということ。「悪」は狂信者や変質者によって生まれるものではなく、「ごく普通に生きていると思い込んでいる凡庸な一般人」によって引き起こされてしまう事態を指している。



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