2012/09/29

天地明察


【明察(めいさつ)】はっきりと真相や事態を見抜くこと。

MOVIX京都で映画『天地明察』を観た。冲方丁原作(2010年第7回本屋大賞の小説)。江戸時代、碁打ちの安井算哲が幕命を受けて日本独自の「改暦」に挑む。満足度★★★★☆。



主人公役は岡田准一。妻役は宮崎あおい(この映画を観た一番の動機)。地球と宇宙の織りなす天文の自然現象を「天文観察と算術」で予測するのがスリリング。予告どおり「日蝕」は起こるのか?ハラハラ、ドキドキ。「暦」の勉強にもなった。江戸時代における「理系魂」爆発の研究の世界。それが「どすえ」の京のお公家はんが支配する「ドロドロの政治の世界」で、「改暦」の対決をする。日本の研究者が成果を上げるが、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の政治で翻弄される。現代の日本も基本構造は同じようなカンジかな。

御膳対局の「初手天元」で、まわりの者がどよめくのも面白かった。この映画で「囲碁ブーム」が加速するかな?小学校のときに、囲碁も覚えたが、将棋の方にハマった。そういえば、ここ数年まったく将棋の対局をしていないな。囲碁なり将棋なりを教育に導入するのはいいことだと思う。「先を読む力」と「ルールを踏まえたロジック」、すなわち、ビジネスにおける「戦略立案、勝負魂」が鍛えられるのでは。「そこまで考えていなかった・・」というセリフは聞きたくない。



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