高阪勝『減速して生きる ダウンシフターズ』を読んだ。減速生活⇒人生の棚卸。「たまTSUKI」の店長。半自給、ミニマム主義。総自営業社会へ。非常に面白い内容の本だった。満足度★★★★★。
今の仕事がある程度達成したら、本書の著者が目指しているような「ダウンサイジング」の生き方をしたい。
【たまTSUKI語録】
不思議な感覚が湧いてきた。「モノを手放して行く」ほど気持ちがいい。
「しかたがない」で世の中の大きな問題を片付けてしまう人は、たいてい、自分の人生も「しかたがない」で、片付けている。
「もっともっと(more & more )」より、「より少なく(less & less )」という生き方こそが、自由につながる。
「経済成長が前提」の時代には、規模拡大化への魅力やメリットが大きくなるのは当然の帰結だった。経済成長が不可能、不必要な時代になったのだから、「経済成熟・経済縮小に沿った考え方」にシフトしていくのが自然。
金は天下の回りモノ。お金が「地域に循環」してこそ、自分のビジネスにも稼ぎがまわってくるという共生経済。お互い「持続可能」にビジネスが続いていることが大切。繋がっている者同士にお金が循環して、みんな程々の利益がでていることがうれしい。
もう過去の経済システムや雇用システムは終わろうとしている。いい学校を卒業したからと言って、いい会社に入れるわけではなく、仮に入れたとしても、終身雇用が約束されているわけではない。何故親は子供を「いい大学」に行かせねばならないのか。
ローンを組むと「人生の選択肢」が減ってしまう。「好きなときに好きな場所に移住する自由な権利」のために、家賃を払う。元来、大地は誰のものでもない。地球の共有財産だ。ローンというシステムに自由をからめとられないように、日々気をつける。
決して大きく一変に変革しようとしているのではない。「幸せに生きる個人が増えてゆく」結果として、社会は変わるものと思っている。私が店を営む理由は、多くの悩んでいる人に、おのおのの「人生の棚卸」をしてもらって、幸せに生きてほしいからだ。
(高阪勝『減速して生きる ダウンシフターズ』)
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