2015/04/30

イミテーション・ゲーム

「誰にも思いつかない人物」が、「誰にも思いつかないこと」をやってのけたりするんだよ!

Movix京都で映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(The Imitation Game) を観た。天才数学者アラン・チューリングの伝記ドラマ。ドイツの暗号エニグマの解読。満足度★★★★★。


脚本、キャスティング、映像ともに完成度が高い、つまり凄く面白い映画だった。「ドイツ軍の暗号解読」がメインテーマだが、他にもいくつかの謎があり、話の進展にともない、段々それが明かされれいくというミステリーの要素が大きい。なので、「天才数学者チューリング」について、知らないまま映画を観に行って正解だった。

チューリングが基礎を作ったとされる「マシーン」は、現在我々が「コンピューター」と呼ぶもので、今やPCやスマートフォンとして日常生活で身近なものになっている。凄い数学者が英国にいたもんだ。映画中に主人公が「難しすぎて、あなたたちには重要性が理解できない」とセリフを放つ場面が何度かでてくる。「初めて世の中に出てくる新しい技術を開発する」ということは「重要性が理解されない」という困難と常に表裏一体なのだろう。いつの時代も・・。開発メンバーの「チームワーク」の場面でも、何度か感動!こうしたらいいのかと、エンジニアの一人として、とても勉強になった。

「戦争に翻弄される人達の悲劇」もテーマ。他にも「社会問題」(謎の一つ、ネタバレ要素)や、「暗号解読の事実」が戦後も機密事項にされ、最近やっと公開されたなど、歴史として驚きの内容がてんこ盛り、まけまけ一杯だった。

「2015年、観るべき映画マイベスト10」入り確実の映画だな。チューニング役の演技を絶賛されている英国俳優ベネディクト・カンバーバッチの他の作品も気になる。『戦火の馬』(2011年)を観てみようかな。

使命はだだ一つ「エニグマを解読せよ」

映画『イミテーション・ゲーム』予告編

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