京都シネマで映画『夏の終り』を観た。満席。瀬戸内寂聴原作。年上の作家の慎吾と、年下の元駆け落ちをした涼太の二人の男の間で揺れる知子。つまり三角関係。満足度★★★★☆。
主人公知子を「満島ひかり」が熱演。二人の男は、小林薫と綾野剛が演じる。染色のアートも見もの。満島ひかりは園子温監督の映画『愛のむきだし』での好演を観て以来、注目している熱血演技派女優さん。
「人間らしさ」がプンプンして、主人公達もプンプンして、「どうしたらいいかわからない、恋愛の不合理さ」が全面に描かれる。観ている間はピンとこなかったが、観終わった後しばらくして、あー、そういう話なんだ、と腑に落ちた。
50年前に書かれ、 瀬戸内寂聴(現在90歳)が自身の体験を基に描き、100万部を超えるベストセラーとなった私小説の原作を読んでから、ストーリーを理解した上で観た方が、面白い映画なのかもしれない。もしくは、有名な小説なので、必読が前提の映画なのかも。
と思って、Amazonで『夏の終わり』を探すと、中古品しかない。新潮文庫なので、大型書店に行ったら置いてあるのかな。映画化されたことだし、はやく電子書籍化されないかいな。
映画『夏の終り』予告編
どちらの愛も、私を満たし、乱す。
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