2013/09/13

完全なる首長竜の日

乾緑郎『完全なる首長竜の日』を読んだ。2011年『このミステリーが凄い!』大賞受賞作品。SFミステリー小説。少女漫画作家の淳美は特殊な医療機器で、自殺した弟と対話する。満足度★★★★★。凄く臨場感のあるミステリーだった。これはバリ面白い!(^.^)/


「人の精神世界」に踏み込む。リアルかバーチャルか。境界線があやふやに。その人の「認識しだい」。ルネ・マグリットの絵画『光の帝国』もキーワード。

ルネ・マグリット『光の帝国』
The Empire of Light

”I have reproduced different concepts in The Empire of Lights, namely a nocturnal landscape leads us to think of night, the sky of day. In my opinion, this simultaneity of day and night has the power to surprise and charm. This power I call poetry.” (René Magritte) (夜の風景は、私たちにこの絵を夜だと思わせ、空は昼間だと思わせる。この昼と夜の同居は、人を驚かせ、魅了する力を持っている。この力が、私が詩的と呼ぶものなのです。ルネ・マグリット)

リアル~完全なる首長竜の日~』というタイトルで映画化され、今年6月に公開されているらしい。知らなかった。黒沢清監督、主演は佐藤健と綾瀬はるか。話の骨格は原作と同じだが、70%くらい設定はオリジナルらしい。レンタルが始まったら観てみよう。

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