池井戸潤『七つの会議』を読んだ。7つのストーリーがつながる。製造企業内の不正やら疑惑やらで駆け引きされる人間模様・・。昔ならがの、かつ今だによくありありそうな日本企業の姿を書いた小説。満足度★★★★★。一気読みしてしまう面白さ!
池井戸潤『七つの会議』
日本の多くの企業では「ノルマ、ノルマ」とだいたいこんな感じで"非人間的にモーレツに働く"のが仕事、というふうに定義されちゃっているんだろうなぁ。「過労死」という日本発のビジネス用語を生んだ社会背景。まわりをみてもそんな感じ。しかし、R&Dの世界では、それで何とかなった時代は終焉したという実感あり。2010~2020年の10年間はちょうど「移行期」にあるんではなかろうか。「モーレツ社員」(ある意味思考停止)から「スマート社員」(Think Differentができる社員)の時代へ。
「横並び意識で、モーレツに働いて(数をこなして)、結果を出そう」ということではなく、「差別化、顧客とのWin-Winの関係をどうすればできるか」を"モーレツに考え"て、フットワーク軽く行動して、フィードバックする。一見、猛烈(モーレツ)というとこは同じように気がするが、中身は違う。「答えがあった時代」から「答えの無い時代」になったのが要因。時代が変化したら、仕事のやり方も変化するはず。常に「変化」を認識して、"人間性"を考慮しながら「モーレツに考える人・組織」でありたい。
【語録】
仕事っちゅうのは「金儲け」じゃない。「人の助け」になることじゃ。人が喜ぶ顔見るのは楽しいもんじゃけ。そうすりゃ、金は後からついてくる。客を大事にせん商売は滅びる。