京都シネマで映画『ニッポンの嘘』を観てきた。報道写真家福島菊次郎90歳のドキュメンタリー。満足度★★★★☆。
「原爆被害者」の撮影に始まり、三里塚、安保闘争、水俣、祝島、天皇の戦争責任、そしてフクシマ。撮影枚数25万枚。テーマは「日本の嘘っぱち」。権力に対する「反骨精神」が凄い。まさに「伝説のカメラマン」のドキュメンタリーで、学ぶことが多かった。
福島菊次郎さんの撮影した様々な写真がでてくるが、その中でも「三里塚」の竹やりの写真が一番印象深かった。かつては、太平洋戦争末期に、日本が米国に「竹やり」で立ち向かおうとした。「三里塚」では、日本の若者達が権力に「竹やり」で立ち向かう。その彼らも今や定年を越え老後人生を歩む。
あるゆるものが「変化」する無常の世の中で、写真はその一瞬を切り取り、「静止画像」と化する。同じ画像でも、時間が経てば、重みや意味合いがどんどん変化する。そこが写真の面白さである。
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