「社長がパティシエ(菓子製造人)出身ではない」というのも面白い。ケーキ作りの専門家ではないので、顧客目線に立てるという。なるほど。
「理念」を持った創業者が、地域性などのオリジナル(独自性)を生かし、智慧(アイデア)を駆使して「製品やサービス」を生み出し、苦難や失敗を経験し、それを糧にし成長し、顧客の要望をヒントにフィードバックして「製品やサービス」を磨き、そして従業員のモチベーションを大切にする。
今回の「きのとや」のストーリーも、よくある「カンブリア宮殿ストーリー」に多くが当てはまり、大変勉強になった。きのとやの場合は「北海道」というように、日本では企業が所在するその土地の「地域性」に焦点を当てれば、「強い面白い戦略ストーリー」が描けるな。
食品関係はもちろん、サービス業にしても製造業にしても。そこからビジネスの智慧、アイデアが生まれる。ビジネスは奥が深いなぁ・・。世に言う「学校の勉強」をいくら頑張って、例え極めたとしても、この「カンブリア宮殿ストーリー」とは分野が違う気がする。「学校の勉強」だけでは社会の役に立つかどうかは微妙で(≒未完成)、パズルのピースを全部埋めて完成させるには、「商売の勉強」も必要と思う所以。
【語録】
・札幌のケーキ屋。美味しさアップ戦略。作りたて。ひと手間を惜しまない。こだわりぬいた素材⇒自前の農場「きのとやファーム」で、ケーキに使う素材のフルーツを自社栽培。他所にはない販売方法⇒業界初のケーキ配達。
・美味しいケーキを作る「3つ」の方法。「最高の素材を使う」「鮮度」「手間をかける」。
・「ケーキは人を幸せにする」と考え、36歳でゼロからスタート。業界初のケーキ宅配。予約分だけ作る。宅配は宣伝広告費と割り切った。
・もっと社会貢献のできる、「きのとや」に勤めているプライドを持って、仕事をしたいという思いが社員にはあった。
・「いい会社」とは社長一人でできるものではない。社員みんなのベクトルが合ってつくるから「いい会社」ができる。まさに、そんな時代に入ってきている。みんなで作っていこうと。⇒「社員が誇れる会社を共につくる」
(長沼昭夫/きのとや社長/カンブリア宮殿)
・従業員との「信頼関係」が経営の根幹に関わる時代。
(村上龍/カンブリア宮殿)
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