2013/08/04

風使い

PCのランダムスライドショーでヨット部の写真がたまにでてくる。これはインカレ競技中の写真(後輩+他大学の皆さん)。


「大学時代はヨット部でした」という話になると、かなりの確率で「こいでたの(オールを)」とボート部に間違えられる。もしくは「ヨット=大型クルーザー(石原裕次郎?)」のイメージがあるので、「二人乗り競技の小型ヨット(ディンギー)」ですよ、と言ってもいまいちピンとこないようだ。逆に「スナイプ」「470」という言葉に反応するようだと、「よく知ってますね」と、かなりの通。ちなみにこの写真は「スナイプ級」。

昨日観たジブリ映画『風立ちぬ』では、場面々で「風が吹く」のが主題だった。帽子やパラソルや紙飛行機が飛んだり、イタリアの飛行機製作者ジャンニ・カプローニ曰く「仕事に集中して成果を上げれる(≒風が吹いているのは)のは10年間だけだ」とか。映画を見終わったあと、昔『風の谷のナウシカ』を観て、「風使いになりたいな」と思ったのを思い出した。そして、そう言えば、大学時代は海の上で「風使い」だったな、ある意味、夢を果たしていたのだな、とも思った。

「風」は直接目では見えないが、セール(帆)や波など「間接的」に吹いているのを知る事ができる。経済の「景気」というのもそんな感じがする。直接的には見えないが、間接的には見える。見える人には見えて、見えない人には見えない。日本の太陽電池業界は、今年は「追い風」が吹いているが、いつ「逆風」になるかもしれない、というのが一般的な業界人の心境かな。

ヨットは「逆風」の中では、直進はできないが、45度の角度でジグザグに風上に進むことができる。逆風中でも、速く進めるかは、風と海に対して、船と帆を操るセーラーの腕と頭しだい。やみくもにしても、進めない。強風になると沈(ひっくり変える)することもある。

「キープフラット、ベストシェイプ、グットコース」がヨットを速く走らすことができる三要素。これまた、仕事に当てはめて考えてみるのも面白そうだ。

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